Antique Jewelry Gallery

時代を映す鏡

スイスエナメルの小さなブローチ。エナメル技術もさることながら、周りの真珠がロマンです。
 


20世紀初頭の作品なら養殖真珠が使われた可能性もありますが、19世紀ヴィクトリア時代のジュエリーなら天然真珠。しかも真円真珠が採れる確率はアコヤ貝1万個に1.5個だったそうですから、真珠のネックレス一連を作るのに数年~数十年かかり、19世紀末~20世紀初頭の真珠バブル時代に売りに出されたネックレスは800万円~1000万円を超えたという記録があります。

ミニュアチュールとも呼ばれるスイスエナメルで風景画を描いたものは、大英帝国の繁栄で良家の子女たちが家庭教師に伴われてスイス、イタリア、フランスなどへ旅をするグランドツアーの時代に、現地で買い求めた記念品の一つでした。従って、Mont Blanc (モンブラン)などと地名が記されているものが多いのですが、このブローチは真珠が使われた高級仕様のためか、裏側もすっぽり金の枠に納められています。

そんな史実は、写真のブローチの希少性を理解する一端になります。

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驚嘆のスイスエナメル
時代を映す鏡
スーパーマイクロなローマンモザイク
ますます希少なアンティークジュエリー