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PETULA ジュエリー コラム

真珠は人と自然が生んだ宝物

投稿日時:2018/06/03(日) 13:29
[コラム]

20世紀を目前にしたころ、御木本幸吉翁が真珠の養殖に成功し、販売を開始しました。御木本の偉大さは、開発だけでなく販売チャネルを作り、事業として確立し成功させたこと。



長い間、王侯貴族や真の富裕層だけが身につけることができる富と権力の象徴だった真珠を庶民に解放した訳ですから、それまで天然真珠の商売で富を得ていた人たちの反発は想像を絶するものだったでしょう。それを乗り越えて事業を確立した改革者 御木本は賞賛に値する起業家といえます。将来を見据える確固たるヴィジョンと、ミッションを持っていたのでしょう。肝は、偽物と言われてもひるまず戦ったこと、養殖だからといって値段を下げなかったこと。貝が作った正真正銘の真珠であると主張し続けた御木本を、ニーズが支える結果となり、反論の声を凌駕したわけです。儲かる事業には当然競合が現れます。特許が切れると雨後の筍状態になりますが、真似をする人たちは確固たる起業家精神を持ち合わせないため、林立により真珠の海は荒れ放題で瀕死状態。粗製濫造により、市場も荒れてしまいました。



アコヤ貝の環境維持が難しくなり、クオリティの高いアコヤ真珠ネックレスはとんでもなく高価。安く買えるものは、脱色・調色・ワックスがけなど人の手を加えて白くピカピカのネックレスに仕上げた商品ということになります。考えてみてください。自然はそんなに多くの均質を産みません。それを承知なら、ピカピカネックレスも選択肢の一つです。



最近は、タヒチ、オーストラリア、インドネシアなど様々な国の白蝶貝や黒蝶貝による南洋パールが人気ですし、アコヤ真珠も新たな取り組みにより、自然で美しいものが作られるようになりました。生産や流通に関わる人たちの努力はたいへんなものです。真珠を着けて楽しむわれわれも、真珠の美しさに加え、その努力を愛でつつ、活用したいものです。

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