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PETULA ジュエリー コラム

7月の誕生石ルビー

投稿日時:2018/07/01(日) 22:21
[アンティーク]



ルビーの鉱物名はコランダム。サファイアと同じですが、微量にクロムが含まれることにより、赤く発色したものがルビーです。ルビーは産出量が少なく、ほとんどが青みがかった赤。ピジョンブラッドと言われる赤が最高とされ、クオリティの高いルビーはダイヤモンド以上で取引されることがあるほどです。市場に出回っているルビーは、現在ではほとんどが熱処理によって色のエンハンスが施されています。



写真はヴィクトリア時代後期~エドワード時代に作られたダイヤモンド、ルビー、パールを使ったブローチです。プラチナがジュエリーに使われるようになったおかげで、細い線が出せるようになり、繊細なデザインが登場しました。もちろん使われているルビーは非加熱。パールは御木本幸吉が養殖真珠の市場を作る前なので、貝が最初から作った天然パールです。とても可憐でありながら、パワフルで存在感ある美しいブローチです。

カメオは神話の宝庫「ケレス」

投稿日時:2018/05/03(木) 20:08
[アンティーク]

ケレスはローマ神話で豊穣の女神。ギリシャ神話のデメテルに当たります。朝ごはんに食べるシリアル(cereal)もケレスから来た言葉です。


ケレスは穀物の収穫を司る女神なので麦の冠を着けています。石はシトリン。いわゆる黄水晶ですが、天然のシトリンはひじょうにレアな石です。一般的には紫色のアメジストを人工的に処理して黄色の色を出したものをシトリンとして販売されることが多いようです。ヴィクトリア時代中期に作られたこのシトリンのカメオはもちろん天然無処理。カメオが彫られているのはもちろん、石自体の大きさと美しさ、金のフレームの美しさからしても、ひじょうに価値あるカメオと言えます。

(個人蔵)

カメオは神話の宝庫「ケイロンとヘラクレス」

投稿日時:2018/05/03(木) 19:34
[アンティーク]

半身半馬のケンタウロス族は野蛮なイメージですが、このカメオに登場しているケイロンはアポロンから音楽や医学を学び、アルテミスからは狩りを学び、薬草を栽培して病人を助けました。そしてヘラクレスなどに武術や馬術を教え、医学の神さまアスクレピオスに医術を教えたと言われています。

写真は、ケイロンがヘラクレスに武術(弓)を教えている場面が彫られたシェルカメオ。なぜヘラクレスってわかるの? はい、それは、右下にライオンがいるからです。ヘラクレスの10の偉業の中に、ネメアのライオン退治の話があり、ヘラクレスを表すのにライオンがよく使われるのです。

カメオは神話の宝庫「メデューサ」

投稿日時:2018/04/30(月) 20:01
[アンティーク]

アンドロメダの巻で登場したゴルゴン3姉妹の一人(怪物)メデューサは、一瞬のうちに相手を石に変える力を持っています。見つめられた相手を石に変えることを利用し、ペルセウスは目をつむって鏡のような盾をメデューサに向かって突き出して自らを見つめさせたのです。さて、どうなるか? もちろんメデューサは石と化し、その首をペルセウスは打ち取ったのです。


ポンペイを埋め尽くしたヴェスヴィオス火山。その堆積岩を彫ったのがラーバカメオです(ラーバ=溶岩)。火山灰や軽石がいったいどれだけの熱と圧力と年月が加わって石になったのでしょう。紀元79年の最大規模の噴火の前、紀元前217年にも大噴火を起こしているそうですから、19世紀にカメオの材料となったラーバは、従って1900~2000年以上経った溶岩ということになりますね。


2000年の年月と圧力と熱を相手に照射するラーバカメオのメデューサ、おそるべし。しかし、なんと美しいのでしょう。嫌われものの魔物だからか、メデューサカメオはいつも憂いを帯びた表情をしています。メデューサの表情を見ると、いつもクーンツの『ウォッチャーズ』を思い出します。魔物だって愛されたいのに......そんなメデューサ、ヴェルサーチもロゴに使っていますし、今では着ける人の護り神なのです。
(個人蔵)

 

カメオは神話の宝庫「アンドロメダ」

投稿日時:2018/04/30(月) 18:11
[アンティーク]

美貌を誇りすぎて神々の怒りをかったカシオペアの娘アンドロメダは、怪獣の生贄にされるために捕らわれの身となり、波が打ち寄せる岸壁に鎖で繋がれました。迫りくる怪獣。その時、ゴルゴン三姉妹の1人であるメデューサをしとめて首を切り、天馬ペガサスにまたがったペルセウスがやってきました。

 

メデューサは髪の毛がすべて蛇の怪物。その目で見られたら最後、すべてが石と化してしまうのです。首を切られてもなお眼光は衰えることなく、ペルセウスはメデューサを使って海の怪獣をやっつけ、アンドロメダを救い出しました。もちろんペルセウスとアンドロメダは結ばれます。
 

身をよじるアンドロメダ、左下には怪獣、そして左上にペガサスにまたがりメデューサの首を抱えたペルセウス。この瑪瑙のカメオには、まさにそのシーンが彫られています。特に興味深いのは、ペルセウスとペガサスはカメオ(浮き彫り)ではなくインタリオ(沈み彫り)になっていること。小さな瑪瑙に壮大な物語が彫られた美しいカメオです(個人蔵)

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