マイページ 買い物カゴ
袖口と袖口をつなぐもの。役割はボタンと同じ。
ただし、シャツから独立している。
一般に日本ではカフスと呼ばれていますが、正式にはカフリンクス Cufflinksと言います。袖口を意味するカフ(cuff)とカフ(cuff)をつなぐ(link)もので、カフス(cuffs)はカフ(cuff)の複数形です。昔はよくカフスボタンと言われていました(正式にはcuff button)。
カフリンクスの歴史
昔の英国やヨーロッパが舞台の映画を観ると、割れた長い袖をリボンや紐で結んだり、ボタンで留めたりしている服を着た男性が出てきます。編み上げやボタンのブーツと同じです。その後、ボタンやカフリンクスを使うようになりますが、当時のボタンは装飾的なものが多く、袖口を交換したり洗濯したりするときに、縫いつけてあるボタンをいちいち取り外すのがたいへんでした。その点、カフリンクスなら両方をボタンホールから外すだけです。
現代では、どちらかといえばおしゃれとして使われることの多いカフリンクス(カフス)ですが、成り立ちは機能性でした。今でも、出張先でボタンが取れたときに困るから、カフリンクスを愛用しているという人もいます。
ヴィクトリア時代(1836~1901年)になると、産業革命によって英国の市民階級が力をつけ、貴族だけでなく、裕福な市民もおしゃれをするようになりました。ダイヤモンド鉱山、金鉱山も発見され、19世紀のアンティークジュエリーが花開く時代です。当時は男性も女性も装飾的なデザインの服装に身を包みました。男性も女性に負けずおしゃれで、糊がびしっと利いた幅広の袖口を美しいカフリンクスで留めました。
カフリンクスはその後もさまざまな形・デザインが楽しめるアイテムとして好まれ、20世紀に入ってからも、アールヌーボーやアールデコの美しいカフリンクスがたくさん作られました。装飾としての楽しさを持つと同時に、糊のよく利いた硬い袖口を留めるにはカフリンクスの方が楽!という機能面も持ち合わせていました。
現代では、糊の利いた硬い袖口は仕事に差し支えるので、フォーマルのとき以外は、ボタン付きのやわらかい袖口のシャツを着るようになり、カフリンクスはどちらかといえば“おしゃれ”アイテムになりました。しかし、ヨーロッパのエグゼクティブは、自分の地位をアピールするためか、カフリンクスをつけている人が多いようです。特に金融系や弁護士などのスペシャリストに、カフリンクスを着けている人が多く見られます。米国でも、ニューヨークやボストンなど東海岸の都市はヨーロッパと同じ。スーツに身を包んだ男性が颯爽と歩くとき、会議での説明で腕を上げるとき、袖口にピシッとカフリンクスが留められている姿はとても魅力的です。
ダブルか、シングルか、コンバーチブルか
袖口にはシングルと、ダブル(フレンチカフス/ダブルカフス)があります。カフリンクスはダブルカフスに着けるものと思われがちですが、実は、フォーマルではシングルに着けるのが正式です。皇室でもフォーマルのシャツはすべてシングルだそうです。但しシングルの場合は、糊が硬く利いた袖口に着けます。カール・ラガフェルトも、糊がよく利いた長めのシングルに、チェーン式のカフリンクスを着けるのが好きだと書いています。硬い袖口にゆるめのチェーンリンクを着けるのは、かなりの冒険です。ともすると、だらしなく見えてしまうので、おしゃれ上級者のつけ方といえます。実際、カール・ラガフェルトの写真は、とてもセクシーでステキです。
現在、一般的なワイシャツの袖は、やわらかめで、短いシングルで、ボタンもカフリンクスも両方使えるコンバーチブルです。実際に、コンバーチブルにカフリンクスを着けている人は多いのですが、やわらかいシングル+カフリンクスは、どうしても重くだらしない感じになってしまいがちです。
袖が折り返しになっているダブルカフス(フレンチカフス)なら、糊が利いていなくてもカフリンクスをステキに着けることができます。硬い糊をしなくても“シャツがきちっと着られるように”、ダブルカフスが開発されたという説もあります。最近、カフリンクスをステキに着けこなしている人は、ダブルカフスのシャツを着ている人が多いようです。
着ける人、全体のバランスが重要で、どれがいいとか悪いとかはありません。なるべくさまざまなカフリンクスを体験すること、ステキにつけている人の技を真似ること、ファッション雑誌よりもTVや映画などで実際にどのように着けているか学ばれることをお勧めします。
PETULAでは、いつでもカフリンクスとシャツのコーディネートをお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。PETULAでは、カフリンクスとシャツのコーディネートセミナーも定期的に行っています。ぜひご参加ください。
PETULAのカフリンクス
日本では、カフリンクスは比較的安価なものが多く、どちらかといえばアクセサリーの位置付けです。しかし、ヨーロッパは日本に比べ、ジュエリークラスのカフリンクスを着ける人が圧倒的。ジュエリークラスとは、シルバー以上のハイクオリティなカフリンクスです。 ロンドンのボンドストリートでカフリンクスを多く取り扱う店の主人が、先日、拳銃をかたどった18金製のカフリンクスを着けていました。フェイスが拳銃で、バッキングが弾丸です。サファイヤが入った素晴らしい細工でした。しびれます! ジュエリークラスと言っても、ダイヤモンドをちりばめたプラチナ製のドレスアップ用カフリンクスから、ハイクオリティのシルバー製までいろいろです。古きよき時代には、ジュエリークラスで面白い形、遊び心のあるカフリンクスがたくさんありました。かわいいデザイン、面白い形でも、おもちゃではないところがステキです。
スーツ、シャツ、靴にこだわりをもち、とても気を遣ってコーディネートしている人でも、意外とカフリンクスだけおもちゃだったりします。女性なら、ドレスアップしたときには、ジュエリーも服装に合わせたクオリティを選ぶのに、日本の男性のカフリンクスはまだまだ成熟していません。 おしゃれのときにおもちゃを着けても悪いことではありませんし、実際、セレブリティともなると、わざとおもちゃを着けることがあります。ゆとりってものでしょうか。高級品をつけなくてもステキでいられるにこしたことはありません。自信があれば・・・・・・ しかし、洋服や靴にこだわるなら、ぜひカフリンクスにもこだわってください。
人と人をつなげ、互いが大きく変化・発展するための触媒になること。「それは、何ですか?ステキですね」と言われるようなカフリンクスをご提供すること。PETULAは、そんな役割を担いたいと願っています。